棚上げをやめよう。居島一平さんの言葉に触れて

昔ほどテレビを見なくなったけど、それでも大好きな番組がいくつかある。

その中のひとつで、ほぼ毎日なんとか時間を作って見ている番組が、DHCテレビの「真相深入り!虎ノ門ニュース」だ。

この番組は、いわゆる「ネット番組」で、青山繁晴さん、百田尚樹さん、ケント・ギルバートさんらがコメンテーターを務め、さまざまなニュースを解説してくれる。月曜日から金曜日まで生放送で2時間たっぷりと、地上波では放送できない(放送しない?)ようなコメントも多い。

ニュースの本質に迫る「虎ノ門ニュース」を見ていると 、地上波の報道番組なんかが軒並み物足りなくなるほど、とても勉強になる。

地上波の報道番組なんて、もはや「報道」とは言えないものも多いからね。この話はまた後日。

そんなわけで、リアルタイムでは見れなくても、youtubeで仕事の合間に見るようにしている。

この「虎ノ門ニュース」には、先に挙げた人たちをはじめ、地上波ではお目にかかれないような論客が多数登場するのだが、まさしく“猛獣”とも表現できる彼らに、MCとして対峙しているのが「居島一平(おりしま いっぺい)さん」である。

居島さんのことは「虎ノ門ニュース」で初めて知った。最初、アナウンサーか解説員か、報道関係の人かと思ったけど、実は芸人さん。「米粒写経」という漫才コンビを組んでいる。

この居島さん、「虎ノ門ニュース」を見ると、とてもとても控え目な印象を受けるのだけれど、それはMCとして、あくまで進行役に徹する、という彼の信念があってのことだと、これまたyoutubeで他の番組もいろいろ見て知った。youtube様様である。

日本の歴史に造詣が深い居島さんの芸人さんとしての顔を覗いてみれば、饒舌に喋るわ喋る。手を叩いて大笑いするようなタイプの笑いではないのだけれど、その話は間違いなく“おもしろい”。

そんな彼が、あるネット番組で、このような趣旨の発言をしていた。

「“宿命”を引き受けた上で、何を考えられるのか、どんなことを思うのかってところからじゃないと話は始まらないと思う」

なんだかスーッとした。

一昔前の価値観が抜けない一部の大人たち、というか僕も一応大人なので、一昔前の価値観が抜けない一部のオジサマ・オバサマたち、としておきましょうか。

彼らに苛立ちを覚えてしまうのは、まさしくこの考え方をしないからで、若い頃に夢見たユートピアに立って理想論に終始するところにある。

理想を語るのは、ある場面ではとても素敵なことだ。でも、理想ばっかりを語っていても問題が解決されるわけではない。

やっていることは、即ち「棚上げ」に過ぎないのだから。

問題解決を先送りにしているだけで、後で困るのは子どもたちだ。

最近、昭和の名優やスターの悲報が絶えず、それこそ地上波の番組からは、そんな彼らの豪快な武勇伝なども聞こえてくる。いい時代を生きたんだなと率直に思う。

こっちはバブルも知らないし、生きている時間のほとんどが不景気で、北朝鮮は核実験を繰り返しながらミサイルを日本海に向けて撃ちまくるし、韓国は最終的かつ不可逆的に解決済の慰安婦問題にいつまでも難癖を付けてくるし、中国は毎日のように尖閣諸島周辺に軍艦を寄越してくる。

ざっと書いただけでも、問題山積みやん・・・。

でも、さっきの居島さんの言葉に戻ると、今の時代に生きているのは僕らの“宿命”だ。

この“宿命”から逃げたらいかん。

というか、逃げられたと思っても、それは逃げられた気分になっているだけで、本当は逃げられていない。現実逃避しているだけ。

どうせ逃げられない“宿命”なら真正面から向き合った方が潔い。

やらなあかんこと、いっぱいあるね。

大変やけど、もうそろそろ、次の世代にお任せしている余裕もない。

もう棚上げをやめよう。