「小池劇場」が日本を滅ぼす(著者:有本香さん)を読んで

このブログコンセプトに合うと独断と偏見で感じた書籍をご紹介することにしました。

記念すべき第1回目は、有本香さんの「小池劇場」が日本を滅ぼす(幻冬舎)です。

有本香さんはテレビなどでもご活躍のジャーナリスト。僕が大好きな「真相深入り!虎ノ門ニュース」(DHCテレビ)のレギュラーコメンテーターでもある。

冷静な鋭い語り口はとても聞きやすく、その説得力は抜群。カッコいいと思える女性のひとりだ。

そんな有本さんの今回の新著は、この過激なタイトルの影響もあってか話題になっていて、今日現在、発売から数日しか経っていないのにもかかわらず、すでに重版(3刷)が決定している。

これまでテレビ、特にワイドショーなどを中心に散々持ち上げられてきた「小池劇場」について“ファクト”に基づいて丁寧に解説・分析されているのだが、そのほとんどが地上波テレビではなかなか見受けられない内容だ(詳しくは読んでいただきたい。おもしろいって言って良いのかわからないけど、おもしろい)。

そのため、有本さん個人や出版元の幻冬舎に「脅し」の電話・メールが入っているらしい。恐ろしや……。

テレビのワイドショーしか情報源がない人が読めば「まさか」の連続で、自分がミステリー小説の舞台に立っているかのような錯覚に陥るかもしれない。

ただ、これはフィクションの世界の話なんかではなく、日本の首都・東京で起きている現実の現象だ。まさに「事実は小説よりも奇なり」?

「小池劇場」の主人公・小池百合子都知事の本心は僕にはわからない。政治家である以上、すべての行動の根っこに例えば野心があったとしても、それはそれで仕方のない側面はあるように思う。

この本を読んで、最も罪深いと僕が感じたのはマスコミの報道姿勢だ。

有本さんが実践しているように“ファクト”に基づくのがジャーナリズムの基本であるにもかかわらず、それをしようとはしないマスコミ。

権力を監視するのはあくまで国民であって、マスコミはその支援を行うべき立場であるはずなのに、「権力の監視」を掲げて、おろか国民を誘導しようとする向きが強い。「小池劇場」だけではなく、「テロ等準備罪法案」や「加計学園」も同じ構造。

ほんと、どうかしてるぜっ!!

でも、こうやって「有本さんの書籍を支持する」とでも言うと、「それもほんまに信じられるかどうかわからんやん。全部お前自身で調べたんか?」と屁理屈を言われることがあるらしい。

いやいや、すべての一次情報を自分で調べないといけないのであれば、そもそもジャーナリストなんて職業はいらんくなるやん。それに、そんなん無理。できない。

もちろん、受け身だけではいけなくて、いろんな情報に主体的に触れていく必要はあるけれど、もはや「何を信じるか、誰を信じるか」は個人で判断するしかない。

そういった意味で、少なくとも僕は“ファクト”に基づいて書かれたこの本の内容の信用性は高いと感じるし、都民のみならず、ひとりでも多くの人に読んでもらいたいと思う。

それにしても、マスコミはこれからどうするんやろか。

ネットを活用する人たちは、テレビや新聞が本当のことを言っているなんて露ほども思っていないだろう。

一部メディアはもう開き直ってるというか、彼らにとっては“最後の戦い”というような意識なんかなぁ。

「小池劇場」が日本を滅ぼす(幻冬舎)著者:有本香さん