小説「ベジソルジャー」4

【目次】

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・プロローグ2⇒http://estar.jp/_work_viewer?p=7&w=24821069

・1⇒http://estar.jp/_work_viewer?p=12&w=24821069

・2⇒http://estar.jp/_work_viewer?p=24&w=24821069

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アカは電車に乗っている。

その目的地は、エノルから3時間ほどの場所。ヨウという人物に会うためだ。

アカは、キイから手渡された紙をぎゅっと握った。

その隣にはミド……

ではなく、シロが無言で座っている。

「いつまでそうしているつもりだ?」

そっぽ向くシロからは「さあ」とだけ素っ気なく返ってきた。

ヨウに会いに行くにあたり、アカはミドを置いていくことにした。極端に無口なミドは、特に初対面の人間には誤解されやすい。そのことはミド自身も重々承知している。

そこでアカは、シロを連れて行くことにした。

あの夜からというもの、アカもシロも互いに会うのを避けてはいたが、いつまでもこうしているわけにはいかない。

偶然、村役場でシロを見つけたアカは今回の旅の話をした。

シロは難色を示したが、やや強引に話を進めると、はっきりとは拒絶しなくなった。

「いつもドライブに付き合ってやってるんだから、今日はそのお返しとでも思ってくれよ」

その視線は窓の外に注がれたままだ。

「俺にも迷いはある」

アカは続けた。

「キイの話は無謀すぎる。だから、自分の決断が正しいのかどうか、今でもわからなくなる。単に幼馴染を助けたいという情だけで、取り返しのつかない間違いをしそうになっているのかもしれない。でも、これは直感以外の何でもないんだけど、ヨウという人物の話を聞けば、自分の中で覚悟が固まる気がするんだ。その話を、シロ、お前にも一緒に聞いてほしかったんだよ」

ここまで話して、シロはようやくアカの方を見た。

「じゃ、そのヨウっていう奴の話を聞いて、それでも納得できなかったら、私はこの話には乗らないからね。それでいいでしょ?」

「わかった。そうしよう」

「これで交渉成立。ひとまず、せっかくの遠出だし、楽しもうか」

「やれやれ」

アカは胸をなでおろした。

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