僕は高校野球の「タイブレーク制」導入に賛成です

高校野球が大好きな人はたくさんいる。筋金入りのファンに比べたら熱量は少ないが、僕もそのひとりだ。

「スポーツは筋書きのないドラマ」ともいわれるけど、高校野球は長い歴史において、この格言通りに数々の奇跡的なドラマを繰り広げてくれた。

このドラマの源には、諦めない精神、ギリギリの緊張感、体力を蝕む暑さなど、さまざまな要素が絡み合っている。

そして、同時に多くの“犠牲”の代償として生まれていることも知らなければならない。

今年から、高校野球に「タイブレーク制」が導入されることになった。すでに春の選抜大会での導入は決まっていたが、夏の全国選手権や春、夏、秋の地方大会でも導入されるという。

ちなみに、タイブレーク制とは、走者を置いて攻撃を始める制度のこと。延長12回を終えて同点の場合、13回からは無死一、二塁の状態からスタートすることになるようだ。

このタイブレーク制の導入に関しては、賛否が分かれているらしい。

反対派の意見には「高校野球のドラマが減る」といったものがあるようだけど、僕は導入に賛成だ。

先述した通り、いつもドラマには“犠牲”が払われてきた。

高校野球をエンターテインメントと捉えた場合、ドラマ性の後退を憂うのはわかる。

ただ、高校野球は完全なエンターテインメントではない。というか、あれはむしろ教育的行事で、教育こそ高校野球の本分だと考える。

そうなると、夏の暑さの質が変わって「熱中症警報」なるものまで発令される今、あまりにも長い時間にわたって試合をさせるのは、子どもたちにとって酷だ。

これはかなり極論だけど、僕は甲子園ではなく、京セラドームでやれば良いんじゃないかとさえ思う。

「あの暑さこそ高校野球の醍醐味だ」なんて、クーラーの効いた部屋でビール片手に宣うのは観る方の勝手で、やっぱり試合をする子どもたちのことを気遣ってあげなければいけない。

タイブレーク制がそのすべてではないけども、「子どもたちを気遣う」という視点での導入だとしたら、一歩進んだ判断ではないか。だから、球数制限にも僕は賛成だ。

どこかで聞いたことがあるけど、駅伝でも視聴率が上がるのは選手がリタイアするときなんだってね。

人がつらい状況にある方がドラマ性は高いのだろうけど、特に高校野球は子どもたちの健康や将来を何より考えてやって、いろいろ仕組みを整えてあげるのが大人の務めなんだろうと僕は思うけどね。

これについては、現役のプロ野球選手の意見も聞いてみたいなぁ。

■小説「たいまつバンク」⇒ http://estar.jp/_work_viewer?p=1&page=1&w=24614597&ws=0

■小説「ベジソルジャー」⇒ https://estar.jp/_work_viewer?p=1&page=1&w=24821069&ws=0